学習障害についての知識を身につけよう

学習障害とは、読み書きや計算など、特定の学習に遅れが生じる発達障害のことです。学習障害には、ディスクレシアと呼ばれる読字障害、ディスグラフィアと呼ぶ書字障害、ディスカリキュリアという算数障害の3つのタイプに分類されます。
読字障害は、文字をスムーズに読むことや、文章の意味を理解しながら読むことを苦手とするタイプです。単語の途中で区切ったり、上手に音読できなかったりといった特徴があります。
書字障害は、文字を書くことを苦手とするタイプです。特に漢字の書字障害が多く、類似漢字を認識できなかったり、書き順を覚えられなかったりといった特徴が挙げられます。しかし、文字を書くことが困難であっても、文字の音読や理解は問題ありません。
算数障害は、数字や記号を用いた計算を苦手とするタイプです。数字の概念や計算、図形などを理解しにくいといった特徴があります。

学習障害は、手術や薬物を使った治療方法はありません。しかし、学習障害の他にADHDなどの発達障害も考えられる場合は、症状を抑える薬が使われるケースがあります。また、学習障害を改善するには、家族や学校、医療機関が連携し、勉強や生活をサポートすることが大切です。
学習障害について誤った認識のまま児童に接すると、うつ病や引きこもりになる可能性もあります。児童の特性をきちんと理解し、環境を整えることが欠かせません。学習障害は個人に合わせた対応が求められるため、正しい知識を身につけてしっかりと向き合いましょう。